- staff
ウサギさんについて詳しくなろう🐰
こんにちは!看護師の宮丸です。
最近病院にはワンちゃん猫ちゃんだけでなく、エキゾチックアニマルの診察も増えてきました。なので今回は、その中でも来院数の多いウサギさんについて勉強してみました。
色々な疾患がある中でも見逃しがちな『食欲不振』について書いていこうと思います。
基本的にウサギさんは食欲が一定で毎日決まった量の食事をとります。なのでいつもの食事を残したり、食べないような場合には、何らかの異常が起きていると考えられます。
食欲不振が認められた場合、それが一時的なものなのか、あるいは重大な疾患から生じているものなのかを見極める必要があります‼︎

一過性食欲不振
一時的な食欲不振はウサギさんに時々認められることがあります。8割のウサギさんの採食行動が夕方から夜中・明け方にかけての時間に行なわれるため、午前中に食欲が低下することがしばしば認められます。
朝から元気もあり、変わった様子もないが急にご飯を食べなくなった時は、経過をみるうちに午後にかけて採食行動・排便が始まり解決することがあります。
疾患が原因の食欲不振
問題がある食欲不振は何らかの疾患が背景にある場合です。
よくある疾患として若いウサギさんは『消化管鬱滞』や『歯科疾患』。高齢のウサギさんでは『歯科疾患』『子宮疾患』『腎不全』などの内臓疾患です。
消化管鬱滞は様々な原因で生じます。食餌の変更や環境の変化・騒音など、ウサギさんにとってストレスになるものが消化管鬱滞を引き起こします。疑わせる症状は『食欲不振』『元気消失』『排便の減少・排便がない』などです。これらの症状がある場合、経過観察ではなく早急に食欲不振の原因を探し、対処する必要があります。
ウサギさんは『いつも同じものを同じだけ食べる』動物です。ペレットは食べないけど野菜は食べるとか、元気はあるように見えるなど様子を見てしまいがちです。様子を見ているうちに手遅れになってしまうこともあります。『いつもの食事』を食べていない場合は、何らかの異常を起こしていると考え、早期の来院をアドバイスできるようにしていきたいと思いました‼︎